先日、久々に学校の読み聞かせ活動に参加できました。

前日ちょうど、急に冷え込んでいたので、この本にしました。

11-5b

「てんさらばさら てんさらばさら」
わたりむつこ 作
ましませつこ 絵
(福音館書店)

主人公は「まゆ」ちゃんという女の子。

冷たい風が吹く海岸で、おばあちゃんと見つけた「てんさらばさら」
おしろいをふりかけると、少しずつ増えて良いことが起こると言われていると、おばあちゃんに教えられます。
ただし、誰にも見せてはいけないという条件付き。

「てんさらばさら」を大人になっても、大切にしたまゆには、次々と良いことが起こります。

ところが「てんさらばさら」は増え続け、あふれるほどに。
しかも、子どもたちに見つかりそうで、屋根裏部屋にも置けなくなったものですから、
そっと家から持ち出そうとしましたが、家族に見つかってしまいます。

後を追ってきた夫がまゆに追いついて、飛びついた拍子に、
「てんさらばさら」は袋から溢れ出し、あたり一面に舞い上がります。

その後の、まゆと夫の会話は、読んでみてのお楽しみ。


読み終わった後に、ある子が「ぼくも、『てんさらばさら』がほしいな。」って言ってました。

そうだね。

みんな、幸せになりたいものね。

勇気が湧いてくるまでは、ね。

みんなにとっての「てんさらばさら」って何だろうね。



寒い日には、風にのって「てんさらばさら」が舞い降りてくるかもしれませんね。



ゆきふってこい

てんさらばさら

てんさらばさら

かぜにまってこい

おしろいたべて

ゆきよんでこい



まゆちゃんていうお友達が近所にいたけれど

あの子はどうしているかな?

幸せですか?


そんなことを考えながら歩く、帰り道でした。