ちょっと前ですが、不登校だった、ある女の子のママが、お店に来てくれました。

新学期も、ゴールデンウイークも乗り越え、楽しく学校に通っている様子で、本当にうれしい限りです。


お母さんには、ちょっと無理させちゃったかな?と今となっては思いますが…読み聞かせをお願いしました。
そして、お母さんはそれを、毎晩続けてくれました。

幼い頃、できなかったことを取り戻すかのように。

これって、できそうでできないことだって、

大変なことだって思います。

でも、本当にがんばってくれました。


はじめは、「ちいさなねこ」が気に入ってくれていました。

これは、2歳の女の子が好きだってよく聞く作品。

だんだんと

実年齢に近い本へとうつってきました。


はじめて、ご相談にお見えになったのは夏ごろ。

1年たつ前に、

実年齢と同じくらいの本を、お母さんと一緒に楽しんでくれるようになりました。それがこれ。

不思議なロシア人形バーバ

『ふしぎなロシア人形バーバ』
エインズワース/作
福音館書店

人形の世界のお話だけれど

登場人物を自分の生活や、まわりのお友達や、先生方と重ねあわせているのかな〜?

こういう本が、気に入ってくれているって聞いて、

なんか大丈夫な気がしました。


途中、学校に行かなくなったこともあったけど

その時には、自分がまわりの人から見ると

どういうふうに見えているのか?なんてこと、意識できなかったんだよね。


だけど、矢印が自分と、家族以外にも向き始めているって

そんな確信めいたものがが持てました。


エインズワース様、ありがとう!

私があなたに救われた気がするのは、二度目です。

私自身、幼い頃

こすずめのぼうけん

『こすずめのぼうけん』
エインズワース/作
(福音館書店)

この本が大好きでした。

この話は、またいつかできるといいな〜。


とにもかくにも、こうして

ママとお子様に、そして家族に

光が差して、

笑顔が見えてきたこと。

ママも、お子様も

何だかひとまわりもふたまわりも

逞しく感じられる今日この頃に。


私。震えるような、喜びを感じます。